新しい製品を開発して販売するにあたっては、事前の準備が重要になります。既に製品の方向性が決まっている場合でも、マーケティングデータを活用すると、宣伝広告の方向性や販路の選定などを的確に行えるようになります。新製品が市場においてどんなポジショニングにあるのか、ターゲットをどう見定めるべきなのかなどのマーケティング調査を行い、売れる製品として売り出していくことが大切です。
マーケティングとプランニングの会社に勤めていた際に、新製品開発の仕事を担当しました。その時はどんな製品を売り出していくべきかという段階から入る仕事で、その分野の市場の動向、競合他社の状況などをまず調査していきました。需要が見込め、競合他社が少ないポジションの製品を開発すれば、売れる可能性が高まります。収集したマーケティングデータを分析し、レポートにまとめてクライアントに報告するまでが第一段階となります。新製品開発ではこのファーストステップがとても重要になり、適切な方向性を見定めるためにマーケティング情報が役立つ訳です。
ここで方向性が決まったら、ターゲットや売れる製品を意識した具体的な開発活動に入っていきます。同時に、広告活動の方向性に関するプランニングも進めていきました。ターゲットの選定、それを意識したキャッチコピー、宣伝活動の方向性、新製品販売時のプロモーションなど、トータル的なプランを企画書にまとめて提案するところまで担当しました。その企画段階においても、調査で収集したデータを元に進めていきましたので、製品開発にマーケティング情報の収集は欠かせないと感じています。
製品開発のみならず、販売促進のための活動や商品のリニューアルを検討する際などにも、マーケティング情報を活用して進めていくことが望まれます。「どうして売れないのか」「どんな商品なら売れるのか」などの課題や対策も、市場動向や競合他社の動きなどを調査することで、明確に見えてくることが多いでしょう。